アワビ

目の病気に多く用いられる「アワビ(石決明)」

漢方ではアワビのことを「石決明(セッケツメイ)」と呼びます。

石決明は滋養強壮などに用いられるほか、古くから「目の病気の治療薬」としても有名で、中国では2,000年以上前から使用されていたといわれます。

日本でも江戸時代の文献に、アワビ(石決明)を粉末状にして用いたという記録が残っており、長く親しまれている生薬のひとつです。

もちろん緑内障についても一定の効果があるといわれています。

石決明の効能

アワビには「タウリン」をはじめ、肝臓の機能を高める栄養素が多く含まれます。東洋医学では肝臓は目と深く関わる臓器であるとされていることから、目の疾患には効果が期待されます。

また、亜鉛など新陳代謝を促す成分も多く含まれており、体のめぐりを良くすることで眼圧の低下も期待されます。

このほか、血流の改善、視神経や網膜が必要とするコラーゲンの生成促進、自律神経のバランス調整など、さまざまな効能が期待される栄養素を含んでいます。

石決明の有効成分

タウリン

弱っている肝機能を正常に戻す効果があるタウリンは、アワビに多く含まれる成分です。目と深いつながりのある肝臓の機能を良くすることで、緑内障の進行を抑えます。

亜鉛

亜鉛は、代謝を促すのに必要な酵素の生成や、たんぱく質の合成などに必要な栄養素です。代謝を良くすることで弱っている肝機能を元に戻すはたらきも期待でき、体のめぐりをよくします。

コリン

コリンは人間の体内に入るとアセチルコリンになります。血管拡張や血流改善の作用があり、房水の排出を高め眼圧を下げるとされています。
また、視神経や副交感神経にもはたらきかける作用もあります。

コンキオリン

貝の内側の光った部分に多く含まれるタンパク質です。コラーゲンの生成を促進するはたらきがあり、水晶体や視神経、網膜に必要なコラーゲンをつくるのをサポートしてくれます。

その他のミネラル類

マグネシウム、炭酸カルシウム、鉄などのミネラル類も多く含み、抗酸化作用や血流改善、タンパク質の変性を防ぐなどのはたらきがあります。