エビスグサ

眼病治療の基本生薬「エビスグサ(決明子)」とは

エビスグサはマメ科の一年草です。「決明子(ケツメイシ)」はエビスグサの種子の生薬で、こちらの名称のほうを知っている方は多いのではないでしょうか。

エビスグサ(決明子)は、日本で漢方薬として用いられるケースは少なく、健康食品で用いられることがほとんどのようです。代表的なものに「ハブ茶」があります。整腸作用(便秘の改善)や血圧を抑える作用があるとして人気の商品です。

一方、中医学では「眼病の治療薬」として決明子が多用されています。

決明子とは「目を明らかにするもの」という意味。すなわち、目の疾患に対して改善させる生薬であることを指しています。

エビスグサ(決明子)の効能

中医学では古くから緑内障や白内障、夜盲症、結膜炎など、さまざまな眼病の治療にエビスグサ(決明子)が使われてきました。

決明子の効能は、肝臓にはたらきかける成分(アントラキノン誘導体など)にあります。

肝臓が良くなれば目もよくなるといわれるほど、肝臓と目には深い関係があるとするのが東洋医学。決明子には、肝機能のはたらきをよくする効能があるとされ、目にもはたらきかけ緑内障などの目の疾患にも効果があるとされています。

また血圧を下げる作用もあることから、眼圧の低下も期待されています。

このほか、目の疾患に伴う頭痛やめまい、耳鳴り、また眼精疲労などにも有効だとされています。

エビスグサ(決明子)の有効成分

エビスグサ(決明子)には、整腸作用のあるアントラキノン誘導体をはじめ、ビタミン類やルブロフサリン配糖体などの成分が多く含まれています。

アントラキノン誘導体

一般的には腸を活発化するはたらきがあり、下剤に使われることが多い成分ですが、アントラキノン誘導体には肝機能をたすけるはたらきや、血中コレステロールの正常化、血流促進などの作用も認められており、眼病にもいい影響を与えるとされています。

ビタミンA

目の疲れや視神経の緊張緩和、眼圧を低下させるなどの効果もあるとされます。眼精疲労や充血緩和にも有効といわれます。

ルブロフサリン配糖体

水晶体をはじめ、目の組織内にある抗酸化物質「グルタチオン」を合成するのに必要な成分です。グルタチオンは西洋医学においても、白内障や角膜炎など目の疾患に対する治療薬に使われています。