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緑内障にも種類があること、ご存知ですか?

緑内障は気づかないうちに進む、恐ろしい目の病気です。自覚症状のない方も少なくなく、気づいたら視野がかなり狭くなっていたということもあります。大切なことは、緑内障について正しい知識を持つことです。緑内障の種類や進行の特徴などを知り、気になる症状があれば早期に検査を受けることが、緑内障の進行を抑えるために有効な手段です。一旦、欠損した視野を取り戻すことが困難な緑内障は、とにかく進行させないことが大切です。

1つではない、緑内障の種類

健康診断などで、目に圧縮空気を吹き付ける検査を、受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。これは、目の眼圧を測るための検査です。正常な眼圧は10〜21mmHgの範囲内と言われており、これ以上の眼圧だと緑内障の可能性があります。つまり、緑内障=眼圧が高いという図式に従っての検査なのですが、緑内障の中には眼圧が正常でも進行するものがあります。このような緑内障を「正常眼圧緑内障」と呼びます。

このように、緑内障と広くまとめてはいますが、緑内障にも種類があり、それぞれにあった検査方法、治療方法でないと発見が遅れたり、進行を抑えられなかったりということもあります。

緑内障の種類別の特徴

緑内障の種類を紹介する前に、緑内障と関係する目の仕組みを紹介します。目の水晶体の表面と虹彩の間の隙間には、房水という水が循環しています。具体的な部分は想像できないと思いますが、規則正しく一定のルートを流れることで、眼圧を一定に保っています。緑内障は、この房水の流れと大きな関係があります。

原発開放隅角緑内障

長い名称ですが、用語を分解していきます。原発とは他の病気の影響でなく、ここが病気の発生源であるという意味です。隅角とは、房水が流れる場所で角膜と虹彩の間を差します。つまり、「他の病気の影響でなく、房水のルートである隅角も開いているのに発症している緑内障」という意味です。房水もきちんと流れているので、眼圧も正常であることが多く、前述の正常眼圧緑内障もこの1種です。

原発閉塞隅角緑内障

同様に用語を分解して読むと、「他の病気の影響でないが、房水のルートの隅角が閉塞している緑内障」です。閉塞度合いによりますが、急激に眼圧が上昇し、頭痛や吐き気を伴うこともあります。このような発作を、急性緑内障発作と呼びます。

続発緑内障

他の病気が原因で起きる緑内障で、開放型のことも閉塞型のこともあります。緑内障の治療も大切ですが、まずは原因となっている病気の治療が先決です。

発達緑内障

生まれつき隅角に異常がある緑内障で、多くの場合は早期に手術で対応します。

緑内障は早期発見、根気よく治療が大切

緑内障の種類を紹介しましたが、どんなケースでも早期発見、早期治療が重要なポイントです。40歳以上の日本人の20人に1人が緑内障という調査もあります。また、加齢に伴い緑内障の発症率も上昇してゆくので、中高年以降の方は定期的な検査を受け、早期発見に努めることが大切です。

勤務先の健康診断などでは、簡易な圧縮空気による検査しか行わない場合も多いので、専門医で時間をかけて、検査を受けるようにしましょう。緑内障の進行具合がわかる視野検査は30分ほどかかる、やや面倒な検査なので、病院によっては予約が必要なケースもあります。

自分は大丈夫と、油断しないことが早期発見に繋がります。

参考:日本眼科学会:緑内障